佐賀大学エコアクション
代表者メッセージ

 佐賀大学は、6学部(教育、芸術地域デザイン、経済、医、理工、農)の他、海洋エネルギー研究所をはじめとする先端的研究施設、附属図書館、附属病院、附属小?中?特別支援学校、幼稚園、さらに美術館を有する国立総合大学です。教職員に学生、生徒、児童、園児を合わせると10,000人を超す県内有数の規模となるので、環境への負荷を考慮すべき事業所であると考えます。そのため、自然との調和、循環型社会への対応に向けた取組を全学的に実施すべく、その基本理念や行動指針を定めた「佐賀大学環境方針」を2012年に策定し、今日まで継続した環境改善に取り組んでいます。

 佐賀大学では、2020年に「佐賀大学のこれから ービジョン2030ー」を掲げ、2030年までの10年を見据えたビジョンを定めました。ビジョンの骨子は、『教育』『研究』『社会貢献』『大学運営』の4領域であり、これらに共通する重要な点は、予測困難な時代を生き抜くことができる“強い佐賀大学”となるための本質的で主体的な改革であるということです。他律的な政策に拘泥し、手段が目的化することなく、本学が抱える課題を解決し、さらに発展するための自律的な取組を生み出すことを目指しています。
 このビジョンのもとに環境への負荷を抑える具体的な取組として、佐賀大学の立地や特性を活かして、海洋エネルギー研究所では次世代のクリーンエネルギーとして世界的に注目されている海洋エネルギー開発を進めると共に、理工学部ではカーボンニュートラルの実現にも寄与し、世界最高水準の出力を可能にする、「ダイヤモンド半導体デバイス」の開発を進めるなど、未来と世界を見据えた多分野?多方面での研究を拡大しています。
 また、大学運営においては、近年より学内のDXを推進しており、電子決裁システムの導入によるペーパーレス化や、人工知能「AIチャットボット」の導入など事務処理作業のデジタル化を通して業務の効率化さらには省エネ化に取り組んでいます。

                 国立大学法人佐賀大学長 兒玉 浩明